今回は、ブリーダーさんから直接チワワを迎え、13年間チワワとともに暮らしたM.Yさんにお話を伺いました。
実家や北海道で1人暮らしをされていた時もチワワと暮らしていたM.Yさんのお話は、これからチワワを飼おうと思っている方だけでなく、1人暮らしで犬を飼いたいと思っている方にとっても非常に参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。
飼い主さんのプロフィール
名前 | M.Y |
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年齢 | 20代 |
住所 | 東京都 |
家族構成 | 実家では母、叔父2人、祖父母。北海道では1人暮らし。 |
飼育経験 | シーズー(8年) |
小学生の頃から実家でシーズーを飼っていたM.Yさん。とはいっても、実際は叔父がブリーダーから直接迎えたシーズーだったので、あまり触らせてくれなかったそうです。そこで、M.Yさんは自分の犬を飼いたいと思い、チワワを飼うことに決めたそうです。
それでは、なぜチワワを飼おうと思ったのか、どのようにチワワと暮らしていたのか詳しく見ていきましょう。
飼っていた犬について
Q. 犬種やお名前について教えてください
チワワのレオです。オスです。
Q. なぜ犬を飼おうと思ったのですか?
実家でシーズーを飼っていましたが、叔父の犬だったのであまり触らせてくれませんでした。そこで、自分の犬をどうしても飼いたいと思ったからです。
はじめは母が反対していましたが、世話も全部自分でするという条件でOKをもらいました。当時、私は小学生でしたが、自分でブリーダーを探して、犬を選び飼い始めました。
チワワを迎えるのに10万円必要だったんですけど、それも自分が貯めたお年玉で払いました。犬を飼うために貯金していましたね。
Q. なぜチワワを選んだのですか?
飼っていたシーズーのうんちが大きくて大変でした。母がそれを嫌がっていたというのと、小さい犬だったらエサ代もあまりかからないし、うんちも小さくて飼いやすいだろうと母に言われていたのでチワワを選びました(笑)
Q. ブリーダーさんはどのように探したのですか?
ネットで探したと思います。
Q. なぜそこのブリーダーさんからチワワを迎えようと思ったのですか?
何件か見て回ったんですけど、その時に子犬がいるのがその犬舎だったからですね。
Q. ペットショップで犬を購入しなかったのはなぜですか?
実家で飼っていたシーズーはブリーダーさんから直接迎えていたんです。そのブリーダーさんがいいブリーダーさんで、月に1回母犬に会わせてくれたり、トリミングに一緒に連れて行ってくれていました。エサもそこから購入していたりなど、飼ってからも交流がすごい続いていて、そういうのがいいなと思ってブリーダーを選びました。
チワワを飼ったときのブリーダーさんは、その後の交流はほとんどなかったんですけどね(笑)
Q. チワワの飼育についてブリーダーさんに相談したことはありましたか?
ワクチンを1、2回一緒に打たせに行ったり、電話で相談もしたことがありましたけど、あまり対応が良くなかったですね。途中からは交流はなくなりました。
Q. チワワを飼う前に何か勉強したことはありましたか?
チワワの飼い方という本を買いましたね。
Q. その本は実際に読んでいましたか?(笑)
当たり前ですよー! 当時はめっちゃウキウキしていたんですから(笑)。
飼育費用について
Q. チワワを飼う前にどれくらい飼育費用がかかるかイメージしていましたか?
当時、私はまだ小さかったので、具体的な金額は分からなかったんですけど、いろいろなことにすごくお金がかかるだろうなとは思っていました。なので、さらにそこからお年玉貯金を始めました。お金はかかるとおもっていたので、そのための準備はしておかないと、という考えはもっていました。
Q. 子供だけで飼うのはなかなか難しいと思いますが、親は協力的でしたか?
一緒に実家で住んでいたときは、ごはん、生活用品代はわりと出してくれました。
ただ、病院でかかる費用は自分で出していましたね。あと、世話はあまりしてくれなかったですね。ごはんも散歩も全部自分でしていました。たまにしてくれたこともありましたが。
Q. 飼育にかかる費用の詳細を教えてください
エサ代 | 約3,000円/月 |
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シーツ代 | 1,000~2,000円/月 |
医療費 | 狂犬病予防接種:3,000円/回 8種混合ワクチン:7,000円/回 フィラリア予防:6,000円/回 ノミダニ予防:2,000円/月 てんかん治療:2,000~3,000円/月 (10年継続) 心臓や咳の治療:2,000~3,000円/月(3年継続) 下痢の治療:2,000~3,000円/月(1か月) 末期の腎臓病治療:約20万円 |
服代 | 3,000円/着。 10着以上は買いましたが、サイズが合わないものも多く、実際に着ていたのは2、3着でした。 |
チワワとの暮らしについて
Q. エサはどのようなものをあげていましたか?
はじめは、ビルジャックというフードをあげていました。その後はセレクトプロテイン(ロイヤルカナン)でした。
Q. なぜそのフードにしたのですか?
ビルジャックのフードは、実家で飼っていたシーズーのブリーダーさんが使っていたもので、すごくおいしそうに食べるからそれにしました。
セレクトプロテインは、下痢した時に病院で勧められて、そのまま続けて与えていました。ずっとそのフードにする必要はなかったんですけど、病院からも特に何も言われなかったので、最後までエサはセレクトプロテインでした。
Q. ペットホテルを利用したことはありますか?
ペットホテルはないですが、ペットと泊まれるホテルに行ったことはあります。そこでは、犬のためのグッズがあったり、犬用のごはんを出してくれたり、記念写真も撮ってくれたり至れり尽くせりでした。
ただ、人は楽しいけど、チワワにとっては初めて行くところだからびくびくしちゃって。だから、何回か行って慣らしたり、友達犬ができたらもっと犬も楽しいのかなと思います。
Q. ドッグランに行ったことはありますか?
はい、あります。うちのチワワは人に結構吠えちゃうからあまり行けなかったですけど。ただ、犬は大好きでした。慣れたらみんな好き。ツンデレなんです(笑)
Q. トリミングに行ったことはありますか?
1回もないですね。
Q. 爪切りはどうされていたんですか?
自分でしていました。全部爪が白かったので血管も見やすく、やりやすかったですね。
Q. しつけはどのようにされていましたか?
自宅でお手、おかわり、お座り、伏せ、待てを教えました。エサを使って教えましたね。
Q. 困った行動をすることはありましたか?
人に結構吠えちゃってましたね。
Q. どんな人に吠えるんですか?
家にいるときは男の人に吠えて、散歩中は誰にでも吠えちゃいますね。普通に歩いている分には大丈夫なんですけど、近寄ってきた人には吠えてしまいますね。
吠えてしまうのも、チワワが小さい時、あまり散歩に連れて行ってなかったからかなと思いました。
Q. 吠えないように何かしてみたことはありますか?
吠えたときに、「大丈夫大丈夫」と言ってたくらいですね(笑)
Q. レオくんの面白い行動や変わった行動はありましたか?
お腹をなでろと言わんばかりに仰向けになることはありましたね。
病気の予防や治療について
Q. レオくんは何か病気をしたことはありましたか?
軽いてんかんですね。その何年後かにはひどい下痢をしてしまって。老犬になってからは心臓も腎臓も悪くなっちゃって、気管虚脱にもなってしまいました。
Q. 治療費は結構かかりましたか?
てんかんと下痢に関しては、薬代は月に2,3000円くらい。高くて4000円ですね。てんかん治療には10年間薬代がかかっていましたね。
末期の腎臓病治療では、点滴を打ってもらったりで半日預ける必要があったのですが、それが9000円くらいでした。1日~2日おきに通わせていましたね。それを3週間くらいは続けていたと思います。トータルだと、10万円くらいはかかりました。それに加え薬代もですね。
当時大学生の私だけでは到底払えなかったので、母に相談しましたが、そこからは喧嘩ですよね(笑)。母は病院に行かせなくていいと言いましたが、私は行かせる!と(笑)。お金は結局出してくれました。
腎臓病治療にはなんだかんだで15万円くらいでしたかね。1回入院もしたので、それに加えて4万円くらいです。
やっぱ最後の方は治療費がかかりますね。
Q. ペット保険には入っていましたか?
入っていませんでした。
Q. ペット保険に入らなかったのはなぜですか?
当時は、特に必要ないかなと思って入っていなかったですね。
Q. 健康診断のために動物病院へ行ったことはありますか?
健康診断をしてもらいたくて病院に行ったことはありましたけど、どのように病院側へ伝えればいいか分かりませんでした。血液検査はしてもらったんですけど、私が望んでいたものではなかったですね。
Q. どのような健康診断を望まれていたのですか?
全身を見る検査をしてほしかったですね。血液検査だけでなく、尿検査やレントゲン検査もするような。人でいう人間ドッグのようなものですね。
実際におこなってもらったのは、血液検査と、その時に様子のおかしい箇所を見るくらいで他の部位を診ることはありませんでした。
Q. 去勢はしていましたか?
10歳くらいの時にしました。
Q. なぜその時期に去勢をしようと思ったのですか?
当時は交配させるかどうかも分からなかったし、去勢するのもかわいそうだと思ってました。でも、10歳過ぎてから、前立腺肥大になり便が通りづらくなるかもしれないとのことで去勢することにしました。
Q. お亡くなりになった原因は何でしたか?
最後は尿毒症でしたね。13歳でした。
Q. お葬式はあげられましたか?
火葬場に連れて行って火葬しました。実際に骨になるところまで見ることができ、今は骨壺の中にいます。葬式費用は2万円ほどでした。
犬を飼おうと思っている方へ向けて
Q. 犬を飼って良かったなと思うことはありますか?
小さい時から一緒にいたので、弟のような存在でもあるし、兄のようでもあるし、恋人のような存在でもあり、ペットでもあり。やはり癒されましたね。
Q. 犬を飼っていて大変だったなと思うことはありましたか?
家を空けるときですね。エサに関しては、設定した時間にエサを与えることのできるグッズを使っていたので大丈夫でしたが、お留守番は寂しいしつまらなかっただろうなと。大学生になると家にいない時間が増えてしまい、毎回申し訳ないなという気持ちがありましたね。
散歩も大変でした。でも、それが犬を飼うということだから、大変なことを他の人に頼むという話もおかしいかなと思って頼みませんでしたね。
Q. 犬を飼うために必要なことは何だと思いますか?
最初の決断じゃないでしょうか。衝動で買っちゃうとやっぱだめかな。手放すなんて絶対考えないことですからね。どんな犬種かを勉強して飼うか検討すべきだと思います。
ただ、いざ検討しようと思っても難しいこともありますよね。
次飼うとしたら保健所からかなと思っていますが、保健所にいる犬の場合、雑種もいたりして将来どのくらいのサイズになるかなど予想がつけにくいところも難しいなーと。保健所からもらってきてすごくでかくなった犬がいるという話を聞いて大変だなと思いました。
Q. 新しく犬を飼おうと思っている方へ何かアドバイスはありますか?
お金と環境を準備することは大前提です。人間にはペットの他にも家族、恋人、友達がいますが、ペットには飼い主しかいないということを肝に銘じて飼ってあげた方がいいんじゃないのかなって思います。
2匹で飼うのもいいのかなと思います。仲が良ければですが。
インタビューを終えて
犬を飼うために必要なお金を小さい頃から貯めていたり、自分でブリーダーさんを探したりなど、『犬を飼う』ことに対する意識が非常に高い方でした。
一人暮らしで犬を飼うとなると難しいことも多く、中には犬を捨ててしまう方もいます。でも、M.Yさんが仰っていたように、犬を飼う際の『最初の決断』が意思の固いものであれば、一人暮らしで大変なことがあったとしても乗り切っていけるのだなと感じました。
そんな彼女は、現在なんと獣医さん。
なるべくしてなったといえますね。
M.Yさんに診てもらえるワンちゃんはとても幸せだと思います。
今後のご活躍を非常に楽しみにしております!
お忙しい中、インタビューに協力していただき本当にありがとうございました!
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