獣医監修コラム集

絶対ダメ!愛犬に与えてはいけない危険な食べ物や飲み物

リモサボン
犬に与えてはいけない食べ物や飲み物

私たちが普段食べている物でも、犬にとっては有害になるものがたくさんあります。
ここでは、犬が食べてしまうと非常に危険な人の食べ物や飲み物をご紹介します。

危険な食べ物や飲み物

危険な食べ物や飲み物 危険摂取量 症状
ネギ類(玉ねぎ、にんにく、ニラなど) 15~30g/Kg 摂取12時間後から嘔吐や腹痛など
摂取2~5日後から貧血、血尿など
チョコレート、ココア、コーヒー、紅茶、コーラなど カフェインもしくはテオブロミン20mg/kg~ 摂取2~3時間後から水をよく飲んだり、落ち着きがなくなる、嘔吐など
重篤な場合には不整脈や失神、死に至ることも
アルコール類(アルコール飲料、パン生地やピザ生地など) 明確にされていない 摂取1時間以内に元気がなくなり、呼吸が速くなるなど
パン生地やピザ生地摂取時にはおなかが膨れるなど
マカダミアナッツ 明確にされていないが、0.7g/Kgで中毒を起こしたという報告がある 摂取12時間後から元気がなくなる、ふらつき、嘔吐など
キシリトール(人用のガムや飴、パンやクッキーなどに含まれる) 少量でも危険 摂取30分~12時間後に嘔吐、その後、低血糖や肝障害症状など
グレープやレーズン(生のまま、もしくはレーズン入りの食べ物) 個体差がある。少量でも危険な場合がある 摂取後24時間以内に嘔吐、その後、下痢や腹痛など
腎臓障害を起こす
ビール(ホップ) 明確にされていない 摂取後1時間以内に発熱や嘔吐、パンティングなど

誤って食べてしまった場合の対処法

このような食べ物や飲み物を犬が摂取してしまった、もしくは摂取してしまったかもしれないときには、早急に動物病院で診察・治療を受けましょう。(できる限り早い治療を受けることで、重症になることを防ぐことができるかもしれません。)

病院へ行く際には、食べてしまった時間や量、成分(特にチョコレートの場合には、ダークチョコレートかミルクチョコレートか)がわかると診断の手助けとなります。
嘔吐や下痢を伴う場合には、できる限り嘔吐物や下痢便を持っていくことをおすすめします。

よくみられる中毒~チョコやココアなど~

チョコレートやココア、コーヒー、コーラ、紅茶などにはカフェインやテオブロミンという物質が含まれており、これを犬が一定量以上摂取してしまうと、中毒を起こすことがあります。中毒を起こす摂取量は、テオブロミンもしくはカフェイン20mg/kg以上と考えられています。(重篤な中毒はテオブロミンもしくはカフェイン40~50mg/Kg以上の摂取により起こります。)

これをチョコレートの量に換算すると、ミルクチョコレートであればおよそ13g/Kg (重篤な中毒量は33g/Kg)、ダークチョコレートであれば約4g/Kg(重篤な中毒量は10g/Kg)になります。体重5Kgの犬では、ミルクチョコレート65g(重篤な中毒は165g)、ダークチョコレート20g(重篤な中毒は50g)を摂取すると中毒を起こしてしまう可能性があります。*各製品により含まれているテオブロミン量は異なります。

症状

摂取してからおよそ2~3時間後に症状がみられはじめます。落ち着きがなくなったり、水をたくさん飲んだり、嘔吐や下痢がみられることもあります。その後、脈が速くなり、熱が上がることもあります。さらに中毒期になると、高血圧や不整脈、ふらつきがみられるようになり、意識を失って死に至ることもあります。

よくみられる中毒~ネギ類~

玉ねぎやニンニク、ニラなどのネギ類には、チオ硫酸塩化合物という物質が含まれています。
犬がネギ類(生や加熱調理したもの、パウダー状のものを含む)を食べてしまうと、血液中の赤血球が破壊され、溶血性貧血を起こしてしまいます。

では、どのくらいのネギ類を食べるとこのような中毒を起こすのでしょうか。
中毒を起こす摂取量には、個体差がありますが、一般的には15~30g/Kgといわれています。
(たとえば、5Kgの犬では、75~150gのネギ類を食べると中毒を起こす可能性が非常に高くなります。)

症状

摂取してから、約12時間以上経ってから症状を示すことが多いようです。症状は嘔吐や下痢、おなかの痛み、元気がなくなる、食欲低下などで、摂取してから数日後(2~5日後)には貧血や血尿などの症状がみられることもあります。

よくみられる中毒~その他~

その他に、鶏の骨(生でも加熱したものでも)や加熱調理した牛肉などの骨、リンゴの芯や種は与えないように注意が必要です。食べ物ではありませんが、人用の医薬品やサプリメントによる中毒の発生も多いので、犬が届かないところに保管しましょう。また、キャットフードは高たんぱく、高脂肪なので、ワンちゃんがこっそりと食べないよう気を付けましょう。

ルール久枝

投稿者の記事一覧

1995年に獣医大学を卒業後、馬と小動物の臨床獣医師に従事。2002年にオーストラリアへ移住し、日本とオーストラリアで獣医業および獣医翻訳業に勤しむ。2011年からはオーストラリアで動物の代替診療を行っている。

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