今回は、うまくいかないと非常に困るトイレのしつけがテーマです。小さいうちにやらないと非常に難しくなるトイレのしつけ。ステップを踏んでやっていきましょう。
ステップ1 成功体験を作ってあげよう
トイレのしつけの第一歩は、「どこでトイレをしたらうれしいことがあるのか」を覚えさせることです。子犬にとって、飼い主さんが喜んでくれること、ご褒美をもらえることが何よりうれしいことです。まずは、成功体験を作って、正解を教えてあげましょう。
- ケージの中にペットシーツを敷き詰める
by:amazon.co.jp- 将来的にほとんどの子はペットシーツの上か、外でトイレをすることになります。ただし、子犬のうちはワクチンが終わらないと外には行けませんし、雨の日や体調不良など散歩に行けない事情が出て来ることもあります。ペットシーツの上ですることを覚えてもらうことをお勧めします。
本能的にペットシーツの上でする子もいますが、ほとんどの子はできません。まずは、「ペットシーツの上でトイレをする=いいこと」であることを覚えてもらいましょう。
どこで排尿・排便しても成功するように、ケージの中にペットシーツを敷き詰めてください。
- とにかく大げさなくらいに褒める
- シーツの上でできた場合は褒めたり、ご褒美を与えてください。自分が褒められているとわかるよう、とにかく大げさに褒めるのがポイントです。ここでいくつか問題が出て来ることがあります。
- 1. ベッドで排尿・排便してしまう
- もしケージの中にベッドを入れているとそこでしてしまうこともあります。その場合は、においをつけないようしっかりきれいにしてください。何度もする場合はそこがトイレだと思っている可能性があります。トイレを位置や材質で覚えていることもあるので、ベッドの位置や材質を変えてみてください。それでもベッドでする場合は、しばらくはベッドを入れないでください。ベッドがなくても何も問題はありません。
- 2. ケージから出しているときにしてしまう
- その場合は1日の中でトイレをするタイミング(時間や食前食後など)を把握しておき、その時間はケージの中に入れて、排尿排便したら褒めて出してあげましょう。特に食後に便意や尿意を催す子は多いので、するタイミングを見極めましょう。また、子犬ちゃんはトイレをするときにくるくる回ったり、落ち着かなくなることが多いです。それを見つけたらペットシーツを持って行ったりトイレまで連れていくようにします。
これらの方法で、成功体験を作り、「シーツの上ですることがいいことだ」と覚えさせます。
ステップ2 トイレの合図を作ろう
褒めてしつける方法だけでなく、トイレの合図を作ることでもトイレのしつけができます。
最初は排尿排便のタイミングに飼い主さんが合わせて「しーしー」とか「ワンツーワンツー」など何か決めた掛け声を発します。そしてトイレをしたら同じように褒めてあげましょう。
これを繰り返すことで、最初はトイレのたびに聞こえてくる音というくらいに感じていても、だんだん「聞こえてくるとトイレをしたくなる」という「条件反射」に代わってきます。
ステップ3 シーツの面積を小さくしていこう
数日うまく褒めることができたら、少しずつシーツの面積を小さくしていきます。まずは1/2~1枚分ペットシーツを取り除きます。その際、あまり排尿排便をしない場所のシーツを取り除くようにしてください。うまくできるようであれば1週間程度かけてシーツ一枚分だけ残して他をすべて取り除きます。
もし失敗するようであればシーツをまた戻して、他の部分のシーツを取り除きます。シーツの上ですることに失敗してしまう場合、以下のどちらかが考えられます。
- 褒め方が間違っているもしくは足りない
- シーツの上ですることではなく、排尿排便をすること自体を褒められていると勘違いしている
褒め方をもう一度考えるとともに、失敗と成功での態度のメリハリをつけてください。
ステップ4 ケージの外でもトイレをさせよう
最終段階がこちらです。ケージの中でシーツにする癖が付いたら外にトイレ(シーツ)を設置して排尿排便ができるようにすることです。ケージの外にはいろいろ興味を惹かれるものがあり、トイレまでの距離が遠いため、急にできなくなることが多いです。そこでその対策として、以下のポイントを実践してください。
- 最初は部屋のいたるところにトイレとなるペットシーツを置く。
覚えてきたら少しずつ減らし定位置を作る。 - トイレのサインを出したらトイレまで抱っこしていく、もしくはシーツを下に引く。
- タイミングを見計らって合図で排尿排便を促す。
ここで失敗してしまう場合、以下のチェックポイントを考えてみてください。
- 毎回同じ場所、同じ素材の物に失敗しないか?
- これに該当する場合、失敗の原因はその場所もしくはその材質をトイレだと思っているせいです。同じ場所に失敗するのであればそこにシーツを置くようにしましょう。
もしその場所をトイレの場所にしたくない場合、できるだけ尿や便のにおいがしないようきれいにして、消臭剤をまき、場合によってはその場所を水飲み場にしてしまいましょう。犬は水を飲む場所にトイレをしないという性質があります。
同じものにばかり排尿排便してしまう場合は、しばらくそのもの自体をどこかに片づけておきましょう。
- たまに失敗してしまう
- その場合は気にする必要はありません。しっかりきれいにして消臭をし、失敗しても怒らないようにしてください。成功することがある程度あるのであれば、成功したときにとにかく褒めてあげることで、徐々に失敗は減ってきます。
最後に
トイレのしつけも基本は起こらず褒めて伸ばすことです。怒ると「排尿・排便したことを怒られた」と勘違いして、かくれて排尿排便をしてしまうことがあります。
根気よくステップを踏みつつ徐々に行ってください。大人になってからではかなり難しくなるので子供のころから家の中でもシーツの上でできるようにしておいてくださいね。
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