ワンちゃんが吐いてしまったら。
ワンちゃんの年齢や状態によって、対処法が異なります。
ワンちゃんの様子をよく観察して、適切な処置を心がけましょう。
子犬や高齢犬、病気にかかっている犬が嘔吐した場合
子犬や高齢犬、何らかの病気にかかっているワンちゃんの場合、吐いた量がたとえ少しでも脱水を起こしたり、重篤化する可能性があるので、すぐに動物病院へ連れていくことをおすすめします。
病院に連れていくまでの間、症状を悪化させないために、ワンちゃんがごはんを食べたりお水を飲んだりしないようにしましょう。
また、病院へ行く道中、震えたり、ぐったりして、体が冷たくなっているワンちゃんはタオルや毛布などをゆったりと巻いて身体を温めてあげましょう。ただし、嘔吐の原因によっては、高熱を伴うこともありますので、身体が熱くなっているワンちゃんを温めないよう注意してください。
普段、健康な犬が吐いてしまったら?
健康なワンちゃんでも、ごはんを早く食べ過ぎたり、ごはんが変わったために吐いてしまうことがあります。
普段健康なワンちゃんが吐いてしまった場合、ワンちゃんがいつも通りに元気ならば、まず、絶食絶水(*1)して様子をみるとよいでしょう。
(*1)正しい絶食絶水
- ごはんとお水を12時間ストップして様子を見ます。
- この間、一度も吐くことがなく、元気にしていたら、まずはスープ(*2)や、お湯でふやかしたドライフードを少量与えてみます。常温の新鮮なお水を少量ボウルにいれてみます。
- その後数時間吐くことがない場合には、もう一度少量のスープまたは柔らかいフードをあげてみます。
- 数日間はスープや柔らかいフードで様子をみます。(通常の4分の1くらいの量を1日数回に分けることをおすすめします。)吐くことはなく、食欲もあるようなら、少しづつ普段のごはんに戻していきましょう。
(*2)スープレシピ(参考レシピ)
材料(犬のサイズによって適当な量を作ってください。)
- 鶏肉(脂身の少ない部分):150g
- 水:1リットル
- すりおろした人参:1/4カップ
- すりおろしたセロリ:1本分
- 米(白米):1/8 カップ
作り方
小さく切った鶏肉と残りの材料を鍋に入れ2時間煮込み、網でこします。
与え方
絶食後、スープだけを数時間毎に少量与えてみます。吐くことはなく、元気であれば、残った固形分を少しづつスープに混ぜて与えてみます。
こんな症状がみられたら、すぐに動物病院へ連れていきましょう
- だんだん元気がなくなる、元気がない、またはぐったりしている。
- 嘔吐物に血が混じっている。
- 何度も嘔吐を繰り返す。(2~3回以上)
- お腹が膨れている
- 腹痛のサイン:背中を丸めている、おなかの筋肉が硬くなっている(おなかの筋肉を緊張させるため)、お尻をあげて前肢を伸ばすようなポーズを何度も繰り返すなど。
- 痛みのサイン:震えている、パンティング(舌を出してハアハアする)が止まらない、クーンクーンと鳴き続けるなど。
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