犬を飼い始めると、狂犬病予防接種や混合ワクチン接種、健康診断、病気や怪我をした時など、動物病院に行く機会がたくさんあります。
大切な愛犬を診てもらうわけですから、できるだけ良い獣医師さんに対応していもらいたいですよね。
そこで、良い動物病院の見分け方についてポイントをまとめました。
もちろんこれらだけで良いか悪いかを完全に見極めることはできませんが、動物病院選びの参考になれば幸いです。
動物病院を選ぶポイント
- 施設が清潔かどうか
- 動物病院に限った話ではありませんが、人や動物の訪れる施設では清潔にしておくことは必須条件です。
単に、病院の椅子やテーブル、床などが綺麗かどうかだけを指しているのではなく、獣医師や動物看護師の白衣はいつも綺麗か、使用済みの医療器具が隅の方に放置されていないか、など細かいところまで気が配られているかを見る必要があるでしょう。 - インフォームドコンセントはしっかりしているか
- 動物病院でいうインフォームドコンセントとは、治療や手術などに際して、獣医師が病状や治療方針を分かりやすく説明し、飼い主の同意を得ることです。
獣医師は、治療の前に飼い主の同意を得る必要があるだけでなく、どんな治療を施すのか、何のためにその治療をするのか、治療を行なった結果、何が起こり、どのようなリスクがあるのかなど、治療を受けるかどうか判断するために必要な情報をもれなく伝える必要があるのです。
飼い主側も分からないことがあれば遠慮なく質問しましょう。
獣医師は質問に答える義務がありますので、質問を適当に聞き流し、勝手に治療方針を決め、勝手に治療をする獣医師がいたとすれば、間違いなく避けるべきでしょう。 - セカンドオピニオンを申し出やすい環境かどうか
- セカンドオピニオンとは、かかりつけの獣医師以外の獣医に求める第2の意見のことです。
獣医療は日々進歩しており、新しい治療法が次々に生まれています。それらのすべてをかかりつけの獣医師が熟知しているとは限りません。
また、同じ病気に対する治療法も、獣医師や動物病院によって異なることがあり、医療器具の充実性の違いから、実施できる治療とできない治療が存在します。
医療器具は充実していて高度な治療ができるけれども、飼い主はそこまで高度な治療を希望しないこともあります。
そこで、飼い主にとって最も良い治療法をかかりつけ獣医師と共に判断するため、別の獣医師にも意見を聞くことが重要となってきます。
獣医師も一人の人間ですので、すべての動物の、すべての病気について、あらゆる治療法を知っているわけではありません。
分からないことがあれば、素直に分からないと認め、別の獣医師や動物病院を勧めるでしょう。
分からないにも関わらず、無理に治療をおこなおうとしたり、飼い主が求めているにも関わらずセカンドオピニオンを拒否する獣医師がいたとすれば避けるべきでしょう。 - 病気の治療をするだけでなく飼育方法等についてもアドバイスをくれるか
- 動物病院の獣医師の主な仕事は、もちろん、動物の病気を治すことです。
しかし、治療していればいいというわけではありません。
飼い主とペットが健康に暮らしていくためのサポートも獣医師の仕事の一つです。
そのため、疾患名や治療法の知識だけではなく、動物行動学や栄養学の知識も必要ですし、しつけ方法などの飼育方法についても熟知している必要があります。
当然、あらゆる分野に詳しい超人のような獣医師は少ないと思いますが、飼育方法等について全く知識がないといった獣医師は避けるべきでしょう。
親切な獣医師であれば、ドッグトレーナーなどの専門家を紹介してくれることもあるでしょう。 - 動物だけでなく人とのコミュニケーションも上手か
- 動物病院で働く獣医師のほとんどは、動物が好きでしょう。
一方で、人は苦手だという方は、少なからずいらっしゃいます。
動物は言葉を話せませんので、より良い治療をしていくためには、獣医師と飼い主とのコミュニケーションが非常に重要となります。
家ではどういう様子であったのか、普段はどういう行動をするのか、どういう物を食べているのか、排泄物にはどのような異常があったのかなど、飼い主との会話の中でしか得ることのできない情報はたくさんあります。
飼い主とコミュニケーションが十分にとれない場合、獣医師の得る情報も少なくなりますので、適切な治療を行なうことは難しくなるでしょう。
また、獣医師側の問題だけでなく、飼い主側にも友好なコミュニケーションをとる姿勢が求められます。
互いに良好な関係を築くためにも、しっかりと会話のできる獣医師を選ぶことがポイントです。
この記事のポイント
- 動物病院を選ぶときは、病院全体の清潔さや、獣医師が飼い主または愛犬のことを本当に考えてくれているのかをみるとよいでしょう。
この記事へのコメントはありません。